髪の毛のメカニズム
「髪」とは、人体の頭部の皮膚から生えている毛のことで、頭毛・頭髪・髪の毛などとも呼ばれています。この「毛」というものは、表皮の一部が変化(角質化)したもので、表皮が真皮に向かって伸びてできた「くぼみ(毛包)」に生えています。
毛髪は、毛先ではなく毛根部分から伸びていきます。毛根部分にある毛母細胞が、生まれてから細胞分裂を繰り返し、ドンドン角質化した細胞を上に押し上げることによって毛が伸びるのです。
ですから、健康な毛髪が作られるためには、毛包や毛乳頭があること、栄養状態、血液循環が良いこと、
自律神経やホルモン状態が良いことが大切です。
髪の一生には、個人差がありますが、頭髪は約10万本、その寿命は2〜7年だと言われています。そして1日に50〜100本ぐらいは抜けているのです。
髪の生え変わる周期は、成長を続ける「成長期」⇒成長が止まって抜ける準備に入る
「退行期」⇒完全に成長が止まっている「休止期」という、
この3つの周期を繰り返して髪は生え変わっています。髪は1日に0.35ミリ伸びると言われています。1ヵ月で約1cm、1年で12cmぐらい伸びます。
髪の毛の構造
キューティクル(cuticle)と呼ばれる毛表皮。
髪の一番外側の部分。半透明で硬いタンパク質からなり、5〜10枚ほど重なり合って髪の内部を保護する。髪の感触やツヤを決める部分。キューティクルがはがれ落ちると、毛髪本体(コルテックス)に含まれているタンパク質や水分が逃げ、髪がパサパサになったり、切れ毛、枝毛の原因になります。
コルテックス(cortex)と呼ばれる毛皮質。柔らかい繊維状のタンパク質からなる髪の本体部分。水分や、メラニン色素の顆粒を含み、髪の潤い・弾力・色などを決めます。
また繊維の結合状態が、癖毛・縮毛・直毛などの髪質を決定づける要因となっています。
メデュラ(medulla)と呼ばれる毛髄質。柔らかいタンパク質(繊維状にならない個々の細胞)が積み重なるようにしてできている髪の芯の部分。
髪に有効な成分と対策
髪にツヤがない
髪のツヤは、髪の毛の表面を覆っているウロコ状のキューティクルと関係があります。
このキューティクルがきれいに整い、きちんと保湿されることによって、髪にツヤと弾力を与えます。
健康なキューティクルを維持するためには、ビタミン・ミネラル・タンパク質などの栄養が十分補われている必要があります。
ゴワゴワ・パサパサ
硬くてまとまりにくいゴワゴワ髪、パサパサして広がりやすい髪の共通の原因は、水分不足と栄養不足です。
髪はキューティクルが傷つくと、タンパク質や脂質などが流れ出し、水分を保持する力を損なってしまいます。 また、血液の循環が悪くなると、毛根部分の毛母細胞に栄養がいきわたらなくなり、栄養不足になります。
髪には、ヨウ素やケラチンという硫黄成分を含んだタンパク質が必要で、これらの栄養素の代謝促進のためには、ビタミンAやB郡が有効です。 ビタミンEは、抹消神経を拡大して血行を良くする働きがあるので、併せて摂るとより高い効果が期待できます。
抜け毛
特に抜けやすいのは出産後や体力が低下したり、疲労が原因と考えられる場合、栄養素の代謝促進に威力を発揮するビタミンB郡をはじめ、
血液の循環をよくするビタミンEや、毛髪の健康を守るヨウ素、ビタミンAなどを補いましょう。
またストレス性の脱毛には、抗ストレスビタミンといわれるビタミンCを摂取するといいでしょう。
白髪
加齢とともに増えてくる白髪ですが、白髪の発生を少しでも減らすことは可能です。
白髪予防に効果があるのはセレンというミネラルで、過酸化脂質の発生を予防し、老化の進行を遅らせる効果があります。
玄米や精製度の低い穀類、魚介類に含まれています。また毛髪のメラニン色素生成に必要な亜鉛やヨウ素などのミネラルも補うと良いでしょう。
髪に必要な栄養素は、
皮膚(頭皮)を正常に保つ働きのあるビタミンA、栄養素の代謝を促進させるビタミンB群、中でもパントテン酸は、
毛根・毛髪に影響を与え、ビオチンも抜け毛や白髪に効果があります。ストレス性の抜け毛にはビタミンCを。飲酒。喫煙者にもお薦めです。
血行促進・老化予防のビタミンE、ヨウ素、セレン、亜鉛などのミネラル。