ミネラルの生理作用


カルシウム(Ca)
【生理作用】
細胞の分裂・増殖・分化に関与。網膜細胞の感光に関与。神経細胞の興奮に関与。血液凝固に関与。骨格筋・心筋・平滑筋の収縮に関与。
【欠乏症】
骨歯の形成不全、成長遅延、くる病、骨軟化症、骨粗鬆症、関節痛、関節炎、血液凝固が遅くなる、リウマチ、皮膚ガン、ストレス抑圧状態、イライラ、神経痛、生理痛、腰痛、頭痛、痙攣、下痢、喘息、痴呆、不眠、アレルギー性鼻炎、結膜炎
【含まれている食品】
チーズ、わかさぎ、煮干し、きびなご、利尻昆布、青のり、油揚げ、炒りごま、さくらえび、モロヘイヤ、パセリなど。


リン(P)
【生理作用】
歯や骨を作る。糖質の代謝に関与。神経・筋肉の機能正常維持。ナイアシンの吸収補助。体液の浸透圧やpHの調節に関与。
※カルシウムの吸収を阻害するため、リンを多量摂取した場合には、カルシウムをサプリメントなどで補ってください。
【欠乏症】
欠乏症の心配はほとんどありません。炭水化物の多量摂取者には「低無機リン酸症」が見られることがあります。欠乏症は、虚弱体質、集中力の欠如。
【含まれている食品】
粉乳、チーズ類、卵黄、魚介類の乾燥した物、小魚等の佃煮、胚芽、ぬか、加工食品(リン酸塩として添加)、種子類、豆類、海草類など。


ナトリウム(Na)
【生理作用】
細胞浸透圧を維持。カリウムに対抗して筋肉の弛緩。血中のカルシウムの溶解補助。炭酸ガスの排出補助。
【欠乏症】
欠乏症の心配はほとんどありません。下痢、嘔吐、発汗などが長期に渡って続いた場合は欠乏症の恐れあり。
【含まれている食品】
食塩、みそ、しょうゆ、調味料、加工食品など。外食が多いと過剰摂取になりがち。


カリウム(K)
【生理作用】
高血圧予防。心臓発作抑制。ガン予防や治癒。便秘治癒。胃液分泌促進。
※カリウムとナトリウム(塩分)の理想的な摂取バランスは1:1。身体は塩分を排出するとカリウムを取り込もうとするのですが、バランスが崩れ、体内の塩分を排出しきれないと高血圧になります。
【欠乏症】
欠乏症の心配はほとんどありません。欠乏症は、むくみ、疲労感、吐き気、便秘、関節炎、痺れ、不整脈や高血圧などの心臓症状。
【含まれている食品】
干しヒジキ、切り干し大根、海苔、昆布、大豆、きな粉、納豆、ほうれん草、さつまいも、アーモンド、パセリ、たけのこ、きのこ、干しプルーン、ピーナツ、黒砂糖など。


硫黄(S)
【生理作用】
軟骨、骨、腱を作る。皮膚、爪、髪を作る。補酵素として糖質、脂質の代謝に関与。
【欠乏症】
皮膚、髪の毛、爪などに障害を起こす。
【含まれている食品】
卵、牛肉の赤身、豆腐、キャベツなど。


塩素(Cl)
【生理作用】
血中のアルカリと酸のバランス調整。肝臓の機能補助・体内老廃物除去。消化補助。身体の柔軟性維持。
【欠乏症】
水道水に多量の塩素が含まれているため、日本では欠乏症は起こりえません。
【含まれている食品】
食塩、水道水など。


マグネシウム(Mg)
【生理作用】
軟組織のカルシウム沈着防止・腎臓結石防止。高血圧改善・冠動脈疾患防止。血中の糖代謝に関与。抗ストレス作用。血液を固まりにくくする。アルコール多量摂取者やピル常用者は多めに摂取してください。
【欠乏症】
疲労感、貧血、食欲不振、嘔吐、動悸、不整脈、心臓発作、筋力低下、精神症状、四肢の震えや痙攣などの神経症状。
【含まれている食品】
青海苔、昆布類、わかめ、ヒジキ、落花生、大豆、アーモンド、かぼちゃの種、バジル、パセリ、お茶の葉、インスタントコーヒーなど。


亜鉛(Zn)
【生理作用】
DNA・RNA・タンパク質合成に関与・細胞の新生促進。ビタミンA代謝に関与。アルコールの分解に関与。鉛や水銀の毒性を弱める。コラーゲンの生成に関与。乳酸(筋肉内の疲労原因物質)の除去。
【欠乏症】
味覚障害、性機能の発育不全、脱毛、夜盲症、生理不順、にきび、爪の白斑点。
【含まれている食品】
牡蠣、あわび、ほたて、小麦胚芽、舞茸、ゴマ、煮干し、レバー、牛肉(赤肉)、イワシの丸干し、数の子(乾)、たらこ、抹茶(葉)、グリンピース、きなこ、高野豆腐、アーモンド、カシューナッツ、かぼちゃの種、松の実など。


銅(Cu)
【生理作用】
冠動脈疾患の予防。関節炎の治癒。ビタミンCの代謝補助。
【欠乏症】
人工栄養の乳幼児、摂取量が少ない事の他、亜鉛の多量摂取(銅の吸収阻害)や低タンパク栄養不良(銅利用不全)などによる欠乏。貧血、縮毛、うつ病、免疫低下、血圧上昇、脂質の代謝低下、肺気腫、動静脈瘤、血管が弱くなる。
【含まれている食品】
ほたるいか、するめ、塩辛、海老、たこ、シャコ、牛の肝臓、大豆、きなこ、ゆば、アーモンド、カシューナッツ、かぼちゃの種、くるみ、ゴマ、ひまわりの種、茶葉、など。


ヨード(I)
【生理作用】
甲状腺ホルモンの構成分。甲状腺ホルモンの役目である「細胞の新陳代謝」「皮膚や毛髪の健康維持」といった働きを補助。
【欠乏症】
「世界三大欠乏栄養素」の一つですが、日本では欠乏症はほとんど見られません。欠乏症は甲状腺腫、低血圧、疲労感、精神反応の鈍化。
※甲状腺腫は、欠乏しても過剰摂取しても起こります。
【含まれている食品】
昆布、ワカメ、ヒジキ、ノリなど海藻類、ナマコ、魚介類など。


マンガン(Mn)
【生理作用】
生殖・中枢神経の機能を正常維持。記憶力を高める。チロキシン(甲状腺の主要ホルモン)の生成補助。骨粗鬆症予防。筋肉の反射補助。骨や糖質の代謝に関与。
【欠乏症】
欠乏症の心配はほとんどありません。欠乏症は、運動失調、血液凝固機能低下、不妊や出産障害、耳鳴り、骨の発育不全や変形など骨筋関係の症状、愛情性欠如。
【含まれている食品】
精製されていない穀物、大豆、柿、シジミ、ナッツ類、栗など。


鉄(Fe)
【生理作用】
ヘモグロビン構成分・酸素を運搬。ミオグロビン構成分・血中の酸素を筋肉に届ける。細胞内で酵素の構成分・酸素を活性化させエネルギーの産出補助。タンパク質の代謝に関与。コラーゲンの形成に関与。カロチンをビタミンAに変換。
【欠乏症】
顔色(皮膚)が青白い、疲労感、動悸・息切れ、食欲不振、無気力、口角炎・舌炎など粘膜の症状、鉄欠乏性貧血。
【含まれている食品】
スッポンの血、豚レバー、牛レバー、鶏卵、うずらの卵、牛肉、豚肉、鶏肉、赤身の魚、アユ、イワシの丸干し、スジコ、アカ貝・牡蠣・シジミ・ハマグリ、ヒジキ、青海苔など。


コバルト(Co)
【生理作用】
ビタミンB12の補因子。ヘモグロビンを生成。神経細胞の防御。
【欠乏症】
悪性貧血、動悸、筋力低下。
【含まれている食品】
レバー、牡蠣、ハマグリ、アサリなど。


ケイ素(Si)
【生理作用】
腱やコラーゲン、血液、皮膚、髪や爪などの結合組織強化。コレステロール低下作用。
【欠乏症】
爪が割れやすい。脱毛。皮膚のたるみ。動脈硬化の進行。
【含まれている食品】
スギナ、精製されていない穀類、ホタテ、ホヤ、サザエ、豆類、レバー、ほうれん草、にんじん、粟など。


フッ素(F)
【生理作用】
歯のエナメル質強化・虫歯予防。骨の強化。
【欠乏症】
虫歯。
【含まれている食品】
魚類、海草類、番茶、野菜類など。


モリブデン(Mo)
【生理作用】
糖質や脂質の代謝補助。尿酸の代謝補助。鉄の利用を高める造血作用・貧血予防。銅の排泄を増大させる。
【欠乏症】
貧血、疲労、尿酸代謝異常、不妊。
【含まれている食品】
海草、豆類、納豆、牛肝臓、牛乳、乳製品、玄米、小麦胚芽、カリフラワー、グリンピース、ほうれん草、ニンニクなど。


クロム(Cr)
【生理作用】
糖質の代謝に関与・糖尿病予防。脂肪酸とコレステロールの合成促進・動脈硬化・高血圧の防止。身体に有用なクロムは三価クロムで、環境汚染物質であるクロムは六価クロム。全く違う作用をします。
【欠乏症】
過剰な運動、糖質の多量摂取、妊娠・授乳などにより欠乏症が見られます。欠乏症は、糖尿病、動脈硬化、高脂血症、高血圧、発育不全、生殖機能低下、肥満、末梢神経炎
【含まれている食品】
レバー、肉類、はまぐり、しじみ、あさり、かき、ほたて、ワカメ、海苔、ヒジキ、小麦胚芽、ほうれん草、キャベツ、卵など。


セレン(Se)
【生理作用】
血液凝固抑制・動脈硬化防止。抗ガン作用。精子形成に関与。タンパク質合成に関与。水銀・カドミウム中毒防止。消炎作用促進。免疫機能上昇。核酸や粘膜の酸化抑制・老化防止。
【欠乏症】
欠乏症はほとんど見られません。欠乏症は、成長の遅延、男性の不妊症、脱毛、不整脈、変形爪、免疫力低下。
【含まれている食品】
ワカサギ、イワシ、ホタテ、小麦胚芽、レバーなど動物の内臓、肉類、乳製品、穀物、トマト、ブロッコリー、にんにく、たまねぎなど。


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